「オレンジ・ランプ」を観てきました。
上映後モデルとなった丹野さんの講演もあり、認知症当事者のお話が聞けたとても貴重な時間でした。
丹野さんのお話は悲壮感など全く無く、とても楽しいお話でした。丹野さんにとってスマホは脳の一部なのだそうです。予定を覚えていられないからアラーム機能を使う、移動はグーグルマップを使う、迷った時はLINEのビデオ通話で相手に映像で現在地を伝える。不自由な事は工夫と人に頼る事で乗り越えているそうです。認知症になっても自分は自分。周囲の人はサポーターではなくパートナーでいてほしい。認知症の人にとって必要なのは転ばぬ先の杖よりもドキドキワクワクする事。昨日何食べた?と聞いて何になるの?それより今日何食べたい?と聞いて欲しい。その方がワクワクするでしょ!と。
最後のメッセージは、「認知症になっても安心して暮らせる街づくり」ではなく、「誰もが安心して認知症になれるまちづくり」が大切。ここにいる皆さん認知症になるのですからと。本当にそうですね。
今までのどんな認知症研修よりも得るものが大きい時間でした。